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研究本部 開発日誌

すっかりご無沙汰を決め込んでいたステテコ研究所であったが決して解散した
わけではない。むしろ、彼等のどうしようもない野望は、一層、どうしようもないもの
になっていた。 そして相変わらず、彼等はよくモメていた。

『パンツを穿かずにステテコを直接穿くのが正解なのか?それともパンツの上に
ステテコを穿くのが正解なのか?』というのが最近のもっぱらの火種であった。
今回の口論によって研究所内に出来た溝は案外深く、パンツを穿かずにステテコ
を直接穿く派の男性所員の存在が露呈するやいなや、「生理的にそういう人は
無理!」とまで言い出す女性所員も現れる始末であった。

本来であればこういう時、何らかの結論を出し事態を終息に向かわせるのは所長
の役目のはずであったが、ステテコに対する各々のポリシー、いやもっと言えば、
生き様に関わるこの非常に繊細かつデリケートなテーマにどう終止符を打つべきな
のか、彼自身、思い悩む日々が続いていた。 

そんなある日、所長は忽然と研究所から姿を消したのであった。 (続)

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