Tシャツのこれまでとこれから・前編(月刊ステテコ 7月号)

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©Ryu Itadani
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今月の絵 「 U.S.A」  by Ryu Itadani

Tシャツのこれまで

ステテコドットコムでは無地のステテコ素材のTシャツだけではなく、前回ご紹介しました通り、今年からteco-T というプリントTシャツも始めました。

よつめ染布舎 × teco-T

ここで、そもそもTシャツってどういう経緯で生まれたものなのだろうかという疑問がでてきましたので少し調べてみました。Tシャツの起源・歴史については諸説あるようですが、下記ポイントについては間違いなさそうです。

●元々は肌着だったが、1930年代・1940年代頃からアメリカでアウターとして使われるようになった。

●Tシャツの歴史を語るときにアメリカ軍の存在は外せない。第二次世界大戦後、帰還した兵士が機能的にも優れた綿素材の肌着をアウターとして着たことが一般への普及を後押しした。

●日本でも1950年代頃からTシャツがアウターとして徐々にファッションアイテムとして欠かせない存在になっていった。

●1960年代・1970年代になってプリント技術の向上に伴い、Tシャツは広告ツールとしての役割もになうようになった。つまり販促品として使われ始めた。これにより、Tシャツをキャンバスとみなし、胸や背中にイベントや企業ロゴ、主義・主張、ユーモアなど様々なプリントが施されるようになったため、Tシャツの可能性は格段に広がった。

以上から、人類がTシャツをアウターとして着る歴史は意外にもまだ100年にも満たず、時代の流れとともに、Tシャツはまだまだこれからも進化・変化をしていく可能性が十分にあると考えられます。

アメリカから入ってきたTシャツという文化が日本で独自の進化をしていくことも考えられます。大げさかもしれませんが、ステテコ素材のTシャツは、日本の夏の蒸し暑い気候風土に合わせた独自の進化の一つととらえることも出来ると思います。

とはいえ、ステテコ素材のTシャツは日本においてもまだまだマイナーな存在で、着用されたことのある人はほんの一握りでしょう。今後、ステテコ素材のTシャツはもう少し一般に広がっていく可能性を持ったアイテムなのか??また、夢は大きく、日本発のステテコ素材のTシャツ文化がアメリカ等、海外へ逆輸出される可能性はあるものなのか??

そのあたりを次回はもう少し検証してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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