産地巡礼から生まれた、軽くて涼しいクラフトデニム
夏の風物詩になりつつあるステテコドットコムによる新企画とクラウドファンディング。2024年は日本のものづくりを支える「産地」との切磋琢磨により、ステテコの「綿ちぢみ」をデニムに応用した、おどろくほど軽くて涼しいクラフトデニムパンツ「ちぢみデニム ステテコパンツ」の開発に成功しました。ご支援を募集中の「TIMELINE クラウドファンディング」内のプロジェクトはこちらです!
ちぢみデニム ステテコパンツとは
さまざまな分野でサステナブルが求められる今日。ステテコドットコムとしても温故知新の商品開発を模索していた中、江戸時代に端を発する伝統的な夏向け素材である「綿ちぢみ」を、アメリカから伝わったデニム地に応用したら、かつてないほど軽くて涼しいクラフトデニムパンツが作れるのでは……!? との発想に至り、今回の挑戦が始まりました。
ちぢみデニム ステテコパンツ
一般発売予定価格:¥13,200(税込)
サイズ:S / M / L
カラー:インディゴ
誰も作ったことがないもの
発想は良かったものの、その実現への道のりは複雑を極め、非常に困難なものでした。そもそも一枚の衣服を作るには、一本の糸作りに始まり、生地にする、裁断する、縫う、加工する、仕上げる……など、たくさんの工程を辿る必要があり、それぞれ特殊なノウハウを持った専門業者が集まる地域は「産地(さんち)」と呼ばれています。
現場の職人との話し合いは、すべての工程において最も重要な作業。
ステテコならステテコ、デニムならデニムの生産に特化した「産地」があり、この「ちぢみデニム ステテコパンツ」は本来であれば交わることのない生産工程をひとつにまとめ上げるという、まだ誰も成し遂げたことのない、産地間の連携を要するものでした。
糸の「芯」は染めずに残しておく「ロープ染色」(左) / できあがった生地に「シボ加工」を施す(右)
長きにわたって切磋琢磨し合ってきた、ものづくりパートナーの各社に相談し、協力いただきながら新たに構築された「ちぢみデニムルート」は、広島県福山市で「糸の染め」と「生地の織り」と「製品の洗い」を、びわ湖のほとりの滋賀県高島市で「糸と生地の加工」を、大分県国東市では「裁断」と「縫製」と「仕上げ」というように、3県7つの工場を行き来させて、ようやく完成に至りました。
ウェストのドローコードに左右2つのポケットが付き、わずか4オンスという軽さを実現。
見た目はシンプルなロングパンツですが、一度穿けば誰もがわかる、トロリとしたやわらかい肌触り、しっかりした縫製で安心できる動きやすさと通気性、スタイリングを選ばないインディゴブルーの汎用性、そして何よりわずか4オンス相当という軽さ。
この「ちぢみデニム ステテコパンツ」は、紛れもなく綾織りによるインディゴのデニム地でありつつ、ステテコドットコムのステテコと同様にシボ加工された綿ちぢみでもある、産地直送のクラフトデニムなのです。
ちぢみデニム ステテコパンツの特徴
デニムとしては極めて珍しい、細い糸で甘く織られている。
おどろくほど軽くて涼しい
「ちぢみデニム」の製造に際し、タテ糸はインディゴにロープ染色、ヨコ糸は強く撚った未晒の糸と、インディゴにチーズ染色した2種類の糸を交互に用意。それら3種類の糸を甘く綾織りにすることで、デニム特有の風合いや色落ちの変化を、ステテコのような軽くて涼しい穿き心地で味わうことができます(特許第7105476)。
各地の専門スキルをつないで作り上げていく。
産地を巡って職人技を結集
ステテコとデニムパンツの2つの生産ルートを1つにまとめるため、広島県福山市で「染め」「織り」「洗い」を、びわ湖のほとりの滋賀県高島市で「加工」を、大分県国東市では「裁断」「縫製」「仕上げ」……と、3県にまたがる産地を巡って作られていきました。
マチ付きのパターンで開脚もらくちん。
新感覚のクラフトデニムパンツ
シルエットは裾に向かってゆったりとしたテーパードで、イージーパンツのようにリラックスした印象。穿き心地はとにかく軽く、細い糸で甘く織られているため通気性も抜群。蒸し暑い夏の時季、お部屋から、ちょっとした外出まで難なくこなしてしまう、実用性の高いアイテムです。
動画も公開中
また今回の「TIMELINE クラウドファンディング」挑戦に伴い、3県7ヶ所におよぶ産地工場に協力していただき、製造工程を追った動画も制作されました。
各産地で「ちぢみデニム ステテコパンツ」が作られていく製造工程と、現場の職人の肉声、プロジェクトリーダーの熱い想いなどが収められた貴重な動画です。
*動画に登場する「ふんどし付きタイプ」は関連企画の商品です。