高島ちぢみとは?・前編(月刊ステテコ 7月号)

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©Ryu Itadani
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7月の絵 「 TAKASHIMA 」  by Ryu Itadani

 

高島ちぢみとは?

ステテコドットコムのステテコで使用している生地は滋賀県高島ちぢみ地区で生産され、「高島ちぢみ」と呼ばれる綿ちぢみ生地です。江戸末期に端を発し、200年以上もの歴史を持つとされます。緯糸に強撚糸を使用していてさらさらとした肌ざわりを持つこと、生地表面に凹凸があり汗をかいても肌ばなれが良いこと、通気性の良さ、優れた吸水速乾性、横方向への天然のストレッチ性などがあります。

私たちが綿ちぢみ素材(クレープともいう)の通気性、速乾性を他の綿100%素材と比較した際のデータをご紹介します。

通気性に関しては通常のトランクスの生地に比べて4倍もの通気性があり、また速乾性にも優れていることが確認できます。実際、ちぢみの生地を初めて着用された方はあまりにもスース―と風の通りが良いことに驚かれる方も多いです。化学繊維を使っているわけでもなく、生地のつくりかたの工夫で生まれる機能的な天然素材。エアコンがなかった時代に生まれた、蒸し暑い日本の夏を快適に過ごす為の先人の知恵が詰まった素材と言えます。

かつて日本に綿ちぢみの産地は高島地区以外にも大阪の泉州地区などいくつか存在していましたが、現在、主な産地としては高島地区が唯一となっています。次回は現在の高島のちぢみ生地が生まれる現場をご紹介します。(~高島ちぢみとは?(後編)~へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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