夏祭りとステテコ(月刊ステテコ8月号)

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@Ryu Itadani
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今月の絵『焼きそば、金魚、線香花火』 by Ryu Itadani

夏祭りとステテコ(月刊ステテコ8月号)

 日本の夏の風物詩といえば、各地で行われる「お祭り」。

 空が夕陽に染まりはじめると、ゆかた姿で通りを行く人々が増えてきました。紅白に飾られたやぐらが建った公園や、神社へ向かってちょうちんが連なる参道などにはたくさんの出店が立ち並び、あざやかな色彩と、にぎやかな音、そして記憶をくすぐるおいしそうな匂いを漂わせています。今夜は待ちに待った夏祭り。子供も大人も一緒になった微笑ましい光景が、全国の津々浦々で繰り広げられます。

 会場では食べたり踊ったり、さまざまに楽しめる夏祭りですが、実は「何を着て行くか」も大切です。

 夜間とはいえ8月はまだ暑く、あっちの焼きそばからこっちの金魚すくいまで、たくさんの人々で賑わう会場を行きつ戻りつ歩きまわるのは大変。もちろん暑い中で汗をかきながら食べるからこそ、かき氷も格別になるのですが、できることなら涼しげな格好で出かけたいものです。

 そこで実力を発揮してくれるのが吸湿速乾性にすぐれたステテコドットコムのステテコ。汗をよく吸って素早く乾かしてくれる「綿ちぢみ」を用いたこのステテコなら、ストレスなく快適にお祭りを楽しむことができます。また軽くて動きやすく、ゆかたに引けを取らない独創的なデザインも、さらに気分を高めてくれることでしょう。

 そんなステテコ姿でお祭りを満喫していたころ

 ヒュゥゥゥ

 川の方から一筋の閃光が昇り、

 ッドォォン!!

 大きな音と振動とともに、夜空に鮮やかな色が広がりました。紫から赤へ、青から黄色へ変化する閃光と華々。花火師たちが腕を競った尺玉は、単発でもすごい迫力と見応えですが、ドドドドン連続で打ち上がると、さあもう大変です。

 また一方で、線香花火やススキ花火といった小さな手持ちの花火も、家族や友人との思い出を演出してくれる、夏に欠かせない存在です。お祭り会場の賑わいはないものの、火花にそっと照らされて浮かび上がるステテコ姿というのも、身近なおもむきを感じさせてくれます。

 そんな夏のお祭りは日本の風土を特徴づけてきた伝統的な文化のひとつですが、明治時代から続くステテコも、人々の暮らしに寄り添いながら長く親しまれてきました。蒸し暑いこの時季に適した快適な機能性と、花火のように私たちの心に響くデザインを、どうぞお楽しみください。

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