このたび、steteco.comはフィンランドのデザインスタジオ「Saana ja Olli（サーナ・ヤ・オッリ）」とのコラボレーションアイテムを作ることに成功しました。
——Saana ja Olli（サーナ・ヤ・オッリ）とは？——
Saana ja Olli（サーナ・ヤ・オッリ）は、Saana Sipilla（サーナ・シピラ）さんと、Olli Sallinen（オッリ・サリネン）さんによる2009年設立のデザインスタジオです。
北欧フィンランドの南西部にある最古の町としても知られる「トゥルク」を拠点に、環境にやさしく耐久性に優れた「ヨーロピアンヘンプ」素材を用いたインテリアのテキスタイルコレクションを作り続けています。
Saana ja Olliのものづくりは、
・流行に左右されないロングライフなデザインで、機能的で耐久性に優れたプロダクトであること。
・その取り組みは仕事でもライフスタイルでも、一貫して持続可能性を持っていること。
・またプロダクトの生産プロセスには透明性があり、可能な限りローカルで行われること。
ということを哲学としており、フィンランドの繊維産業にも大きく貢献し続けているのです。
そんなSaana ja Olliとコラボレーションしたアイテムは「おふとんパジャマ」と「はんてん」です。そしてなんと今回のコラボレーションのために、フィンランドからSaanaさんとOlliさんが着用した写真を送ってくださいました！ テキスタイルデザインや日本の文化などに関する印象をお聞きしたインタビューと合わせて、どうぞ。
Q.1 サーナさんとオッリさんはフィンランド（トゥルク）の風土にどのような魅力を感じていますか？
A. 私たちは、本当に異なる四季がフィンランドにあることに感謝しています。冬は通常とても寒くて雪が降りますが、その一方で夏も非常に暑くなることがあります。そういった季節の変化は日常生活に「意味」と「感謝」を与え、私たちはその一年の生活サイクルで成長してきたと思っているんですよ。
Q.2 今回のコラボレーションでは「Far Away」と「Sea of Love」のデザインが用いられました。それらのグラフィックデザインについて、作られた背景や、込められた想いなどがあれば教えてください。
A. 「Far Away」— 人生というのは、私たちの記憶のパッチワークの地図であり、Kaukana kotoa (Far Away) コレクションでは、人間の存在を構築する思い出や瞬間というのを描きました。日本への旅行やポルトガルへのヨーロッパ横断列車の旅からインスピレーションを得ているのですよ。
「Sea of Love」— Rakkauden mere (Sea of Love)のパターンは「愛」からインスピレーションを得ました。「愛」は予測不可能で海の波のように絶えず変化し、宇宙的な偶然が、人生を生きる価値のあるものにしてくれます。私たちはいつも海（バルト海）の近くに住んでいるので、海がもたらす自由と冒険の可能性が生活の中心になっています。
Q.3 サーナさんとオッリさんにとって理想のリラックスウェアとはどのようなものでしょうか？
A. 理想的なリラックスウェアは、本当に暖かくて快適なものだと思っています。私たちは天然素材や持続可能で地元で行えるものづくりを楽しんでいます。お家にいる時はスリッパも愛用していますよ。
Q.4 お二人は今、日本のどんなところに興味がありますか？
A. 日本の美学、新しいもの、都会的なもの、歴史的なもの、地方的なものなどが、私たちを魅了し続けていますよ。またオッリが興味を持っているのは日本文学で、特に柳美里の『JR上野駅公園口』と澤木興道の思想集です。
Q.5 オッリさんはいつも素敵にベースボールキャップをかぶっていますが、いったいいくつお持ちなのでしょう？
A. オッリは10種類ほどのキャップを持っているのですが、そのうち3種類をよく被っています。一番のお気に入りは、フィンランド群島にあるホグソーラ島（Högsåra）のバー・ルンパン（Bar RUMPAN）のキャップです。あまりに酷使しているので、オッリが新しいものを購入できるように来年の夏にはまた島とバーを訪れなければなりません。
Q.6 インスタグラムでは、いつもサーナさんの素敵な笑顔を見ることができますが、心穏やかに笑顔でいられる秘訣（？）があれば教えてください。
A. 特別な秘訣はありません。サーナは人生とその小さな幸せの瞬間を楽しみ、自然体でいることだけを心がけています。
サーナさん、オッリさん、素敵な写真とインタビューへのご協力をありがとうございました。そんなSaana ja Olliと一緒に作った「おふとんパジャマ」と「はんてん」はオンラインショップにていよいよ発売開始となります。自然豊かなフィンランドで育まれた普遍的なデザインと、日本の職人によるものづくりをどうぞお楽しみください。