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研究本部 開発日誌

vol4.所長の告白

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藤間 袴(とうま はかま)。埼玉県春日部市牛島出身。彼女は7人兄弟の末っ子と
して生まれ、そして、秋の七草の一つ【藤袴(ふじばかま)】に因んで名付けられた。
今、彼女は一週間前の出来事を振り返っていた。所長に対して思わず自分の疑念
を口にしてしまったあのときの事を...

「所長はステテコを世界へだの何だの言って、こんな研究所まで立ち上げておいて、
  けど、本当は何の計画性も無い、勢いだけなんじゃないですかっ!?」

本心では自分の疑念を強く否定してもらえることを期待していた彼女にとって、その
時の所長の返事は衝撃的であった。

「トウマ、君の言う通りだ。」
「え、ええっ!」
「確かに私には君を納得させられるような大した計画性も無いし、はっきり言わせて
もらって、ほとんど勢いだけだ。」
「え、ええぇっっ!!」
「君が驚くのも無理ない。私も今、再認識することで少し驚いているくらいだ。」
「・・・・・・」
「モチロン、私もこんなにまで計画性が無いままにこの研究所設立を進めていいもの
なのか、一時期 真剣に悩んだことはある。」
「じゃぁ、じゃぁなんで その時に中止にしなかったんですか!?」
「それでも、やらなあかんと思ったからやんか!計画性は無くても、成し遂げたいこと
 はある。とにかく動き出してみるべきだと思ったからじゃねぇか!このやろぅ!」

関西人?江戸っ子? 熱くなった所長の言葉使いはヘンだった。(続)

vol3.凍りついた瞬間

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所長への懐疑的な視線の送り主、それは研究所員の一人、藤間 袴(とうま はかま)
であった。

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彼女はデザイン・アート系を担当しており、その個性的な名前、キラリと光る感性、
そして誰よりも冷静な物腰から所員からも一目を置かれている存在である。
実は彼女は以前から所長に対し、ある一つの疑念を抱いていたのだが、『まさか、
そんなはずはない』と自分に言い聞かせることでその思いをこれまで何とか胸の
内にとどめ続けてきたのであった。しかし、研究所設立以来、口を開いては途方も
ない夢やとりとめもない事ばかり言っては騒いでいる所長を見続け、彼女の我慢も
もはや限界に達していた。

「しょ、所長っ!」
さすがに藤間の声のトーンがいつもとは違うことに気付いたのか、所長はやや驚いた
ような表情で振り返った。
「ん?どうした?トウマ」
「所長はステテコを世界へだの何だの言って、こんな研究所まで立ち上げておいて、
 けど、本当は何の計画性も無い、勢いだけなんじゃないですかっ!?

設立以来、研究所内の空気が初めて凍りついた瞬間であった。(続)

vol2.視線

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steteco.com設立から早や1週間が経とうとしていた。無論、その間取材の申し
込みなどは一切無い。 しかし、所長はそんなことを気にする様子もなく、今日も
ステテコについて研究所メンバーと談笑しているのであった。

「え!所長もステテコは社会人デビューなんすか?」 
「まぁね。うちの父親が愛用していたので存在は知ってたけど、どういう機能性をもつ
モノなのかというのはアズに入社するまで知らなかったからね。 これからはこの
素晴らしい機能性を世に広めていくのも我々の重要なミッションの1つだよ!」
「でもそれってなかなか険しい道のりだと思うんですよね。。
あァ!もしかして所長には既にお考えの秘策が!?」
「ん?まぁ、そんなところかな。」

とりとめもない会話が続く中、所長は自分に向けられている鋭い懐疑的な眼差し
の存在に気付くことは無かった。(続)

vol1.steteco.com誕生

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2008年1月8日 その研究所は人知れず誕生した。

「幾多の紆余曲折を経てついにsteteco.comを立ち上げることが出来ました。
所長あいさつでも想いを語らせていただきましたが、これから私達はステテコ
研究において常に時代の最先端をリードし続けたいと考えています。 
目標は、世界ですね。 そう、日本における単なる再興にとどまるのではなく、
グローバルに向けた挑戦も私達は視野に入れて邁進していく所存です。
えっ、自信ですか?? モチロン、ありますよ!」

まだ世間が平穏な正月休みムードから抜けきっていない中、ようやく設立にこぎ
つけることが出来たばかりの研究所内で、いつの日か取材を受けることを夢想し
ては一人で勝手に盛り上がる所長であった。

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