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研究本部 開発日誌

須藤玲子さんインタビュー(2)

[Art&Steteco PROJECT]参加アーティスト・インタビュー<第3弾> 

NUNO WORKS 須藤玲子さ

 

___Art&Steteco PROJECT]では、NUNO WORKSさんのテキスタイルデザインから、大胆で遊び心のあるパターン3点を選ばせていただき、1点(粒と波)はオリジナルで描いていただきました。それぞれのモチーフについて、エピソードなどを聞かせてください。

 

 

 

 

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NUNO WORKS for steteco.com
 

 

まずこの"粒と波"ですが...アインシュタインの"光は粒か波か"っていう結構有名な言葉があるんですけど、それがきっかけになっているんですよ。

それと、左と右の柄が異なるデザインっていうのは、NUNO WORKSの得意技ともいえますね。1枚の生地の中に、まったく違う2つの柄がある、そんな生地があってもいいじゃないかというところから始まったんです。お互いのパターンがぶつかりあうので、使う方はかなり難しいと思いますけどね。

 

裁縫道具は、もうその名の通り、マチ針やボタンや、お裁縫箱の中身がモチーフになっています。星の花は、小さな星型の花が集まって咲いている架空の花なんですけど、はさみで切り合わせて作ったものです。

 

 

 

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___このコロンというのは?お客様にもよく、"コロン"って何ですか?と聞かれるんです。

 

ギリシャローマの建築の柱ってコラムっていうのね、まあそういう風にも見えるんだけど...円錐形のモチーフがいくつかつながってできている柄で、これはきっとコロコロコロ...とは転がらないでしょ、だから、"ころんころん"と転がるので"コロン"です(笑)

 

__えーそうだったんですか!可愛い!NUNO WORKSさんのテキスタイルには全て名前がついていますよね?モチーフは何かなって考えるのも楽しいです。裁縫道具も、最初分からなかったんですが、言われてみて「ああ!」と。楽しい発見でした。

 

テキスタイルの名前を通して、そこから絵の中にあるものを拾い出していくというか、テキスタイルと、それを使う人をつなぐ役割になって、尚且つ、そこにストーリーが生まれたらいいなと思って付けています。できるだけストレートな名前じゃなくて「なんだろうな?」って興味が広がったりとか「なるほど」って思えるような、ささやかな存在感を持たせてやりたいなあと。

 

___最後になりますが、須藤さんは繊維業界において、日本での物づくりにこだわっておられますが、どんなところに意味を見出していらっしゃるのですか?

 

私たちがやっているのは、ほんとに小さいスケールだけど、世界中の人たちが日本のテキスタイルなり、日本の手仕事を高く評価しているし、間違いなく求めていると感じています。日本に居れば、間違いなくトップクラスの素材を手に入れることができると思う。それも安くね。若手のデザイナーさんがもっともっと日本の素材を使って若い人たちのための物づくりをしてくれたら、と思います。あとは、日本の製品を日本のマーケットだけじゃなくて、アメリカやヨーロッパや中国にも、本当に心地いいもの、豊かさに包まれたいという人たちも居るので、世界に向けて販売をしていく努力をすることも必要ですね。デザイナーとかクリエイターが発信するものだけが時代を作っているのではないと思っています。

 

___それは、現場で物を作っていくということでしょうか?

 

そうね。産地で直接物を作っていくとかね、steteco.comのような動きであるとか、そういう意味ではすごく可能性があると思います。日本の繊維産業が持っている潜在的な力は無くなったと言われていますが、ビックネームとかビックカンパニーじゃなければものづくりは成り立たないっていうようなことも、だんだん変わっていくように思います。

 

あと、私が日本での物づくりにこだわっているのは、日本で作る人が居なくなればなるほど、自分がやらなければっていう、自分がやることが大事だし、自分がやるべきことってなんだろうって思うようになってきたんです。それほど誰も日本にこだわっていない現実があるのです。手にこだわるというのと一緒で、"私の手"それは一人しか居ないわけじゃないですか。やっぱり自分だからできることっていうのにこだわっていくと、日本に生まれて、日本で作るっていうのはとても自然なことだと思います。日本語でコミュニケーションをとって、産地の人と物を作る楽しみっていうのがすごくありますよね。

 

 ___今日はお忙しい中、お時間をとっていただき、大変勉強になりました。どうもありがとうございました。

 

NUNO WORKSさんとのコラボアイテムは、steteco.comのオンラインショップで絶賛販売中。steteco.com TOKYO LABO エキュート東京店国立新美術館のスーベニアフロムトーキョーでもお買い求めいただけます。人の手の跡が残り、普遍的な"布"の力に満ちたステテコをぜひご覧ください。

 

 

■steteco.com[Art&Steteco PROJECT]  http://www.steteco.com/asp2010/

■NUNO WORKS http://www.nunoworks.com/index.php

 

 

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